車輪の下

ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」という西洋版太宰治の「人間失格」のような小説をこの前読んで発狂した

 

端的に言うと神童が落ちこぼれて最期は死ぬ様を描いた救いの無い作品

ドイツの片田舎で育った主人公のハンスはガリ勉の真面目な少年でエリートの集まる神学校への受験を成功させ神学校に入学するが、そこでエリート街道を目指すも挫折、故郷に帰り肉体労働者として再起を図ろうとするも酒に酔い、川に溺れて死んでしまうという結末を迎える

これが大体のあらすじだけど他にも男同士のBLシーンやハンスが精神病の疑いを持たせる描写もあり見ていて苦しくなる部分もあった。

 

 

2chでよくいる中学校までは優秀だったが現在はニートみたいなドロップアウト劇を見せてくれる話だった。人生のレールから外れた人間の末路を見せられて非常に悲しくなる

 

ハンスが堕ちていく様をみながら思ったのは、周囲の教師や親などハンスをとりまく環境がとことん悪かったこと、堕ちていく若者に誰も手を差し伸べてくれる人がいなかった。誰も彼を理解してくれはしなかったという事

全部自己責任で片つけられ一度転落してしまった人へのセーフティネットが何も準備されていなかったことが垣間見えた ひたすらな破滅の物語

 

この主人公には周囲に救ってくれる人間が無いに等しかった 

俺にはインターネットがある インターネットがあって本当によかった

 

念願のトレインスポッティング続編(T2)見に行ってきた

はい、というわけで4月の末くらいに見に行ってきました1人で。たしか席は平日の昼間で割りと空いてるところにチラホラサブカルクソ女とおっさんがいるくらいだった

 

前作のトレインスポッテイングを3年前くらいにフォロワーから勧められて知ったんだけど、暇さえあれば見るくらいにはハマってしまったから今回の続編の話が出たときにはありえんくらい興奮したし一緒に見に行こうって話になった(見にいけなかったけど)

 

 前作の内容は大学生が憧れそうな、薬物中毒でドン底のどうしようもない若者達がなんとかして未来をつかもうとしてる暮らしを描いた青春映画。その未来を掴む方法もメチャクチャで仲間達が仕入れた2キロのヘロインで一攫千金を目指そうというカスっぷり。前作はひたすら薬物についての描写が多かった。

ヘロインを打って絨毯が沈むシーン、赤ん坊の幻覚に襲われるシーン、スピードを決めて面接に望むシーンといったドラッグ映画って印象が強いけど、主人公が執行猶予付きの逮捕から社会復帰を目指すといった見えない未来に苦しむ若者についての映画でもあったし将来が見えないニート、フリーターが見ると心にグサグサ来るものもあると思う

 

 

 

そのろくでもない若者達の20年後を描いた続編、主役演じてるユアン・マクレガー、他のキャスト全員同じで出演者全員老いが少し感じられたが主人公のレントンの細さはそのままだった(前作の設定は主人公25歳で今作は中年になった主人公達)

 

今作は離れ離れになった彼らがまた同じ土地で遭遇するといった中身だが20年という月日で主人公達にも家族ができたり様々なできごとはあったが中身は前作のままで安心した クズ4人は相変わらずクズのままだった

1996年に公開された1に比べFacebookTwitterInstagram、リベンジポルノといったフレーズも出てきて2017年って感じの今の映画。映像も風景などが打って変わって前作と別物になっているし(20年も経てば当たり前だが)、1で使われていたシーンをフラッシュバックさせる演出が1番グッと来てしまった。1の内容を少しうろ覚えになったくらいで見るとちょうどいいかもしれない

 

前作を公開当時に見た人が20年後の今作を見たら20年の歳月が自分に重なってそれはそれで染みるんだろうけど自分は3年しか空いていないのでそれを体験できないのが残念

未来を選んだ彼らだったが、20年あれば誰だって変わるよな的な安易な続編じゃなくてよかった~